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ベラベラおしゃべり2007.07.30 Monday
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こんにちは☆ ボクはベラの仲間で、ユウヒといいます。
広島の方では『ぎざみ』の名で通っているのだけど、
辞典を見てみると、『きゅうせん』として載っています。
この呼び名には、ボクは少し照れてしまいます。
なぜかって?
辞典に載っている仲間の姿は、とってもスマートなのです。
シューンとした形をしていて、キュウセンっていう名前が
なるほどピッタリなスタイルですよね。
けれどもじっさいには、仲間は本当にバラエティ豊かです。
ボクは地元を愛するがあまり、遠距離旅行には行かないんだけど、
ホームにより成長によりご飯の内容により、微妙に明確に、違いがあるそうなんです。
いつもはるばる遠くまで遠征に出かける、回遊型の友達からのウンチクだし、
たぶん本当なんだろうな、とユウヒベラは思います。
夏の磯!といったら、はっきり言ってボクらの天国です。
うーん? ちょっと身びいき入っているかな?
シュン。。 メジャー、とまではいえないもんなあ。
自分で思ってるほどには、みんなはボクらのことをあまり知らないのかもしれないし…。
せっかくですし、この機会にカミングアウトをさせてもらってもいいですか。
小さいとき、ボクはじつは…オンナでした。
小さな体はほんのりと赤みを帯びていて、自分で言うのもなんですが、けっこう華も色香もあるカワイ子ちゃんだったと思います。
けれども成長するにつれて、赤みは冷め、色香が抜けてきたかな?と思ううちに、
今度は全体に青っぽくなってきました。
といって、不安になったりはしませんでしたよ。
わんぱくフグくん達にも勝るとも劣らない、瀬戸内の野生児のオイラたち。
そんなデリケートでは生きていけません。タフでなければ。
あら?アタシ確か、オンナだったんじゃなかったっけかな??
と、とまどった時も確かにありました。が、そのうちに
「こんなもんかのう〜〜」
と、気付けばごくフツーに受け入れていました。
自然というのは神様と同じなんだよと、前に博学の海ガメ君も言っていましたから。
自分の中で起こるいろんな自然な変化についても、
怯えたりしないでのびのび受け入れていったらいいんだということを、
ボクはかなり若いうちから知っていたんだと思うなあ。
海ガメさんやデカブダイさんや、先輩の話をボクはちゃんと聞けるタチだからサ♪
とはいっても、こんな揺るぎのないボクでも、わが身の安全を守るためならば一転、
かなり神経質になる一面もあります。
まだ幼稚園のイカくんやコイワシ君が、うっかり潮の表層でるんるんと泳いだりして
ニンゲンの幼稚園児に簡単に網で捕まったりします。
ボクやボクらの仲間には、ゼッタイにそんなミステイクはありえません。
すばやくて慎重なだけではなく、はっきりいって、アタマがいいんです!
夜間は用心して、砂に潜って眠ります。
岩陰に身を潜めるくらいでは、とてもじゃないけど無用心。落着きませんからね。
寒い季節や冷水の塊が押し寄せた時なども、やはりもぐって眠ります。
ボクが賢いからというより、この傾向は仲間みんなに共通する昔からの習性なんだと思いますよ。
しかし。
いくら賢いボクらでも、こうして釣られてしまうときもあるノダ★
いくらその通りでも、けっして思い上がってはいけないことの証左でショウさぁ〜☆
ボクたちベラは、外海に面した所ではほとんど人気がないそうです。
きっともっとおいしい魚が、豊富に採れるからなのでしょう。
アンテナ鋭いサヨリさんから聞いた情報でしたが、ちょびっとすねてみたくなりました。
オレたちだって!
ここ瀬戸内の海では、まずまずの人気魚なんだいっ!
ボクらを好む人が多いからこそなんだよ。
わざわざ長崎県などから、天然の稚魚を手間隙かけて買ってきて、
毎年100万尾前後もの数を、古くから放流している歴史があるっていうのも。
・・というわけで、チビっ子釣り師のあまりのヘタさに油断しすぎたため、
うかつにも釣られてしまったボクたち、
「外道メいらんワ!」
と、海に放っぽり返してもらえる可能性は、
・・・やっぱりなかったのでした。
それは、だって、ボクは本命の魚だったからだよね。
ちゃんちゃん。。
ベラの仲間をおいしくお料理するのは超簡単です。
うろこを取る手間もないし、切らずともちょうど一人前かそれ以下のサイズ。
ぬめりを取り去りおなかを出して、塩してオーブンで焼くだけです。
なにかと忙しいみんなに誇れるカンタン手抜きおかずです。
そうだよねっ、、『ぼ☆』のおカーサン?
「ぼ!!?☆ …はーーィっ??!!
むーりー、無理ムリ、アンタらーのサイズくらいじゃ〜〜っ!!」
…ボクらを釣ったのは 『ミニミニこざかな狙い隊員』 でありましたが、
そのカーサン、帰宅後は包丁片手に『ブツブツつぶやき隊』になっています。
不機嫌です。かくしようもなく。こどもっぽいですねえ。
帰宅するまでは、彼女もなんとかにこやかにしてようと努力してたらしいんですが。
ちなみに彼女は、今日の磯辺の坊主めくりで、みごとにボウズに当選いたしました。。
どうやら今日のボクらは、ほろほろと甘いと人気の塩焼きにはなれずに、
「ぎざみの酢漬け」と「味噌汁のだし・具」 になるらしいです。
くすん。
けど。うん。しっかり食べるんだよ、わかったネ!(^^)/~
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どこに行こうかな♪2007.07.29 Sunday
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今日は家族全員、みんながフリー♪
オニのような部活の夏特訓も、お休みなのだそうだ☆
わーい!どこに行こっか〜?(^o^)/
わくわくするョ、
カーサンと一緒のレクでもOKな、最後の時期だもんね
あっ、そだ。選挙もお忘れなくネン(^.^)b
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過保護の功罪2007.07.26 Thursday
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昨年、たまたま上の子が自由研究にノボセて、
けっこういいセンいってた(彼にしては★)みたいだったから、途中から私も手伝った。
なんでも、毎年ある小さな懸賞に必ず選ばれる女の子がいて、
今年は自分もぜひ選ばれて、その子と共に授賞式に出たい
…ということだったらしい。
(動機がフジュンだっちゅの)
成せば成る!・・というより、単にラッキーだっただけだろうが、
フジュンな動機は成就した。
かくして私は、昨年度の授賞式の日、仲良く賞をもらえた二人を
会場まで車で送っていった。
下の子もひょっこりついて来て、兄キが女の子になにか失礼を働かぬよう、
キビシク、きりりと監視していた。
そして、今年の夏。
下の子が「カーサン、今年はボクも、自由研究の賞が欲しい」という。
おー。キミは、例年、自由研究はしない主義だったんではなかったっけ。
どーしたんだい、ヘヘイ・ベイビー☆
キミもなにかい、動機は女友達なの???
「あらあ、そう。いいんじゃない?」
と私。
「うん」
と下の子。
「そのためにはねえ」
「うんうん」
「自由研究をすること」
「うんうんうん(怒!)」
「して、テーマは?」
「う、うん。まだ、未定…」
アハ、夏休みが終わるまで、未定のままではあるまいか。
そんな会話をして以降というもの、私はごそごそとミッションを開始した。
我が子を驚かせること。喜ばせること。協力すること。
どんな母にとっても、それらはいつだって大好物だ。
よさそうなネタ探し。
つかえそうな写真の収集。
あやつが興味を持ちそうな場所への、家族レクの企画。
そのうちにまるで自分が自由研究をしているような気になってきた。
どんどん、案が浮かんでくる。純粋に、楽しかった。
けれども、ある日、待てよ、と立ち止まった。
うーむ?と考え込んだ。
いそがに
子どもの頃の私は、なかなか自分からチャレンジをしようとしない女の子だった。
ある夏の日、父と妹と3人で、湾の中にある岩だらけの磯へ行った。
渡し舟の仕事もやっている、なじみの民宿のおじちゃん。
彼だけが、私たちの秘密基地を知っていて、いつでも送り迎えをしてくれた。
八畳ほどの広さの、海中に突き出た小さな島。
片側は浅く、反対側はすとんと深い。
釣りも水遊びも、両方とも楽しめた。
南側が、浅い方であった。
水中眼鏡のバンドをきつくした私は
子ハゼみたいな底に張り付く魚を、夢中になって追っていた。
そうするうち、、不意にガクンと深くなっている箇所に出くわした。
私は溺れてもいないのに怖くなって、大急ぎで水から出た。
反対側の深い棚でくろあい(メジナ)を釣っていた父が私に気付き、どうしたのか、と聞いた。
私は一生懸命、説明した。
「あのね、お父ちゃん。
あっち側は浅い海だと思って遊んでたら、ちがったの。
あっちもこっちと同じ深い海なの。
けど、あっち側の海の底には、小さい山みたいな見たこともない大きい岩がいっぱい落ちていて、だからその岩の上だけが浅いの。
岩と岩の間は、すっごく深くて、見ただけでこわかったよ。
さっき落っこちそうになってしまって・・・、それで・・、あたし・・」
うんうんそうか、と父は穏やかにうなづいた。
けれども、うなづいて…それだけだった。
勢い込んで一気に喋った私は、肩透かしを食らったようで不満だった。
解説も感想も、アドバイスもなしなの?
さえない表情の私から父はついと目を外した。
そして、なかなか海中にもぐらない朱色の浮きの動向に、再び注意を凝らした。
正午を過ぎ弁当を食べ終わった後も、私はぼんやり竿先を揺らしながら陸にいた。
釣れるのはサンバソウばかりで、一つも面白くはなかったが。
浅いと信じ込んでいた磯底で、あんな深い亀裂に出合ったんだもの…。
「危険には近寄らない」というのがモットーの自分であった。
父や妹と違い、私は水に浮くことが出来ない。
泳げないのだった。
まだ幼い妹が普通に立ち泳ぎをしているのを見ると、本当に不思議でならなかった。
暑い、死にそうに暑い。
湾を緑に染める外周の木々からは、耳に粘っこく絡む無数の油蝉の声。
空からは射る様に降りてくる真夏の光。その熱を照り返す尻の下の岩肌。
暑い。タオルをかけていても、外してみても暑い。
出かける前にお母さんが「熱射病にならないように」と言っていた。
このままじゃ、あぶないかもしれない。
…どうしたらいいんだろう。
そうだ!
幼いなりに考える。
ついさっきも飲んだけれども、もう一度麦茶を飲んでおこうと。
…そう思って、シートの所にある水筒を取りに立ち上がったときだった。
心になんの準備もないことだった。
真昼の陽に水が温めば、本命の魚はほぼ釣れない。
すでに竿の片づけを終えていた父が、私を見つめていた。
私の膝の裏に、ひょいと硬い腕を差し入れた。
そのまま無言で島の北側まで私を抱きかかえて歩く。
そして、な、なんということだろう。
父は私を、ドボンと深い海の中に思いっきり放り投げた。
オニーっ!馬鹿親父ーっ!可愛い娘を殺す気かーっ!?
はじめは、焦るあまりにただめちゃくちゃに手足を動かした。
力を抜いたら最後、海に吸い込まれてしまうと思った。
しかしそうするうちに、だんだん疲れてきた。
海水は重く、際限がない。
首をのけぞらせるのをやめた。
太腿を力ませるのをやめた。
足をだらりとさせた。
魚の尾っぽの、微妙な舵取りが頭に浮かんだ。
左右の手のひらを開いて、手の下の海水を下に押すように動かしてみた。
水面下のアヒルの、手足の動きをイメージした。
そのうちに、あれれ?と思った。
水中でフラダンスをするように、動きがしなやかになってきたではないか。
気が付くと、あごより上は、水面から出ていた。
浮いてる、私、立ち泳ぎしてる!
嬉しさがこみ上げ、やがて落着いた。
ようやく余裕を取り戻した私は、あらためて
「このオーボー親父ーっ!なんてことすんだよーっ!大事な娘を殺す気かーっ?」
とばかりに、岩の上からじっと私を見ている父を睨みつけた。
父は私の視線を捕えると、くしゃくしゃっと顔中しわだらけにして笑った。
キャップを取り去り、すぐでも飛び込めるように身構えていたらしい父は、
「お〜〜しっ!!」とお腹の底から搾り出すようにしてうめきを上げた。
浅黒くでかい両の手が、ぐっと結ばれている。
父が、喜んでくれているのだとわかった。
私はうれしくなった。
立ち泳ぎしたままで、父の足元の岩まで進んでいく。
なんだ、浮くことなんて、簡単じゃないか。
力士のように膝を広げ、しゃがみこんで私を迎えた父が、
「おめえさん、およげえがなあ(泳げるじゃないか)!」
と目尻を下げ、晴れ晴れと笑った。
ふなむしくんです
だから、どうなんだ???
「だから、こうなのだ!」…と言う話ではないのである。ふっと思い出しただけのこと。
だけど、私、決めたんだ。
彼はまだ、自分でやり始めてもいないのに。
私はまだ、手助けを求められもいないのに。
余計な手出しをするのは、やめておこうと。
世の正しいお父さん方は、どうか決して子どもに
ゆうひの父のような乱暴な泳ぎの指導をしないでください。
本当に溺れてしまう危険性があります。
私の父は、私を海に投げ込む以前に
何百回となく、
海で浮いている方法をレクチャーしてくれていました…
JUGEMテーマ:日記・一般
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これから咲く花2007.07.18 Wednesday
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妹のところに、待望の第二子が誕生した!
上のお姉ちゃんとは6歳違いの男の子だから、義理弟もジジババも大喜び!
もちろん私も。私は彼女の叔母ちゃん!なのである♪
おめでとう!おめでとう!d(^О^)V!
とてもうれしい☆
お祝いなににしよ♪
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海の日2007.07.16 Monday
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山の日というのはまだないけれど(語感がいまいちみたい☆将来できるかな?)、
海の日があるっていうのはなんかいいですよね。
もとは、「海の記念日」だったそうです。
1996(平成8)年に、単に記念日だった日を
”海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う”日にするために、
国民の祝日である「海の日」に昇格させたのだそうです。
その後「祝日法」の改正により、2003(平成15)年からは
毎年7月の第3月曜日となりました。
あーあ、3連休♪
海に行きたかったナ。
・・幼い頃、夏場の父(ダンナさまでなくて実家のお父チャン)は毎週のように娘らを連れ、地元の磯や、渡し船のコースになっているミニミニ離れ小島へと出陣しました。
カセットコンロやら水のポリタンクやらの荷物を広げる基地を決めると、昼のおかずやお土産を採りに、父はさっさと沖へもぐりに行ってしまう。
けれども、七つ道具(マイナスドライバーからモリまで!)をそろえた好奇心最高潮のムスメたちは、何時間ほっておかれようとへっちゃらでした。
一丁前のちびっこハンターと化し、でっかい水中眼鏡のガラスの曇りをなんどもホンダワラでこすりとりながら、水中の巨岩の壁面にへばりついていたのでした。
サザエ、とこぶし、子たこ、ガザミ、ま牡蠣、しゃこ。
小さいものだったら、なんでも採れた。
今はもう、思い出の磯には
「勝手に採んなよ〜、わしらたち地元漁師がおっきくなるまで世話してたんで〜、
取り出す頃合を計っているんでえ〜、
そういうわけだから、もし言うこと聞かなんだら、罰金5万円キッチリ払え〜!」
といういかめしい立て札がたっている。
「子どもに磯の生き物を見せてやりたいだけなんだから!」
と思って、懐かしいその一帯の潮に入ってみたこともあるが、
浅い場所にはゴミが浮き、淀みには沈み、あの頃のようには豊かな小宇宙ではなくなっていた。
漁協のみなさんには、死活問題なんだろうな。
・・立て札を蹴飛ばしたり攻撃したりするのは、やっぱり下品な行為です。
娘らが無事でいるかどうか、見てないようでいつも見てくれていた父に、すっぽり守られて無心で遊んだ宝物の海。
せめて入れなくても、眺めに行きたかったのに・・。
何故なんでしょ、カミナリさまが、ピカピカゴロゴロ。
あーあ。・・・
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